柴犬のチロくんとM.シュナウザーのショウくん、二頭の駆け引きです。
ショウくんはもうすぐ8歳ですが、若い犬に対しても弱すぎず強すぎずと良いバランスで接する事ができるのでサイズ的にちょうど良いチロくんの相手を私から任命されました。
本犬はここまで来て仕事かよ~ってな感じで決して嬉しくはないでしょうけど。(笑)
で、実際放してみると少々接し方の面で高圧的な所もありましたが、私が介在している空間なのでこの状況でケンカが起きるような事はありません。
チロくんは日本犬に多い押しの強いタイプで必死にからもうとしていますが、時折ショウくんに『ヴ~ッ』とうなられたりプレッシャーをかけられたりしている内に段々と自分を抑えるようになり遠慮する事を学びだしました。
初日は他の犬に対して非常に挑戦的で、フリーにはしませんでしたがこの日の最後は無事に全員と一緒に過ごす事も出来ました(^.^)
って後から確認してみると、スタッフがその映像を撮っておらず…(>_<)
大事な所なので次からは宜しく!と念を押しておきました(;一_一)
ただ二頭の犬が放されているだけに見えるこの映像ですが、実はその瞬間瞬間の状況に応じてそれぞれの心理状態が犬の動きや体のサインからたくさん読み取れます。
飼い主さんには私から状況を解説をしながら見て頂いていますが、こういった事はキチンと犬を理解していないと出来ません。
特にパピー期は適当に、全員一緒にふれあいターイム!みたいな事をちょっぴり犬の事をかじった人がやっては絶対にまずいのです。
なぜなら失敗をすると不必要な経験をさせ犬の将来にマイナスに働くからです。
乗り越えられる程度のストレスか、それともトラウマとなるストレスなのか、これらを犬の性質と性格に合わせ調整しながら経験させる必要があるのです。
時間、程度、性格・サイズによる組み合わせ…簡単そうに見えてかなり技術と経験がいる練習なのですよ。
なので決して、適当に遊ばれば犬同士上手に付き合えるようになるんだ~、って思わないで下さいね。
ドッグトレーニング専門施設「フィールファン」代表 ドッグトレーナー。
犬の内面や行動などを理解し心理的な部分からの問題の改善、飼い主さまと愛犬とのあいだに良き信頼関係を築くことに強いこだわりを持つ。
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