こんにちはジョニーです。
前回投稿しました「常に勝ち勝負の真意・前半」に引き続き、
「常に勝ち勝負の真意・後半」をお送りいたします
今回は、
①勝ち勝負の視点から考えること
②負け勝負にならないためのポイント
この2点で考えてみたいと思います。
①【勝ち勝負の視点から考えること】
前回は<散歩>と<おもちゃ>という二つの例をあげましたが、
今回はそれぞれを整理してみましょう。
《いつも同じ結果でいられるように意識すること》
散歩に限らず、ルールやマナーを効率的に犬に教えるのであれば
日々同じ結果を与え続ける必要があります。
この人は良くてこの人はダメという一貫性のない接し方をしないこと。
例えば、お母さんは飛びつきNGでご主人は飛びつきOK・・・。
これではどちらが正解なのかは全く理解できませんよね。
また、力だけで解決を図ろうとすると力のないものでは扱えなくなる恐れも。
いくら補助道具などを活用するとしても限界があります。
そもそもハンドリングが困難な人にはリードを持たせないといった気配りも必要でしょうし、
家族間でもルールをきちんと話し合って全員が共有する必要もあります。
ポイント1 【みんなが足並みをそろえて同じように接すること】
《犬にとって欲しいものを適切に管理すること。(資源の管理)》
『欲しいものは何でもいつでも簡単に手に入る』
このような環境にはせず、
『人から与えられるもの』
としておくことで犬をリードすることができます。
物を管理することによって
“飼い主との楽しいコミュニケーションの時間を共有する”
だけではなく、
“飛びつきや要求吠えなど問題となりうる行動の抑止”
にもなります。
例えば、
ボールを貰う前には必ず座って待つ、
遊びは終了したらそれ以降はつき合ってもらえない・・・。
このような接し方をすることで、
「何かを得るためには人間が必要である」
「何かを得るためには落ち着いて待つ必要がある」
という経験を犬にさせることができます。
これらは人と犬とが共に楽しく暮らしていくためにも是非教えておきたいことの一つです。
ポイント2 【資源の管理を怠らないこと】
家族の中の誰かだけができるやり方ではいつも同じ結果は出せません。
そのためには皆が同じ結果を出せる方法や接し方を考える必要があります。
家族みんなでルールを決め、一貫した態度で接することで犬は飼い主のペースに合わせることを学べます。
これが『主導権を持つ』すなわち『勝ち勝負』になるわけですね。
犬にとって色々なペースを合わせるべき存在となれて初めて心理的に優位となれます。
それこそが本来あるべきリーダーシップというものなのです。
腕力のみで関係を築こうとしても、
犬に好かれて頼りがいのある存在にはなれないのです。
②【負け勝負にならないためのポイント】
・環境を整えること。
(失敗しない道具の準備、失敗しない手順の確認、失敗しない場所の確保)
・やると決めたらきちんと最後までやること。
(中途半端にするくらいならそもそも手を出さない、時間にゆとりを持って取り組むこと)
・目標をいくつかの段階で設定し少しずつゴールへ近づけること。
(いきなり難しいことをやろうとしても結局失敗につながります。徐々にレベルアップすること)
・出来ないことはそもそもやらないこと。
(例えば小さな子供には力の強い犬、引きの強い犬と散歩はさせない。など関係をみすみす壊さないことも大切)
ということでいかがでしたでしょうか。
ざっくりとですが今回は『勝ち勝負(主導権を持つ)』についてでした。
【今回のテーマのまとめ】
なんでも力づくではなく、道具や環境を上手に利用して心理的に主導権を持とう。
ということでした。
関係とは人と犬とが『関わる時間とその中身』で作られていきます。
心のキャッチボールは手抜きおサボりは厳禁ですね。
より良い関係作りのためにも、
“本当の意味での勝ち勝負”
日々の中で実践してみましょう!
PS:
写真の犬達とのお散歩も関係の賜物です。
きちんと関係が出来ていればこんなことも平気で出来るようになります(^.^)
例えばお散歩が苦手な方はお散歩練習ばかりにとらわれずに、
日々の接し方から見直すとお散歩の練習にも良い結果が得られやすいですよ。
色々な問題に当てはまることですが、
『木を見て森を見ず』というやつですね。
あ、ちなみにこの写真を撮るために直前で必死こいて猛練習!!
とかしてませんので!!(笑)
代表 ジョニー