FeelFun黒木です。
暑い日もまだまだありますが少しずつ
気温も下がってきましたね。
朝晩の気温が少し下がってくれるだけでも
外へ出やすくなりますから助かります。
さて近年、FeelFunにご相談へお越しになられる
飼い主さんの大半が(ほぼ全員くらい?)、
「事前にトライしたしつけ方はユーチューブから」
とおっしゃられます。
確かに無料で色々な情報を得られる媒体ですので
便利で気軽に調べられることは理解できます。
(私も趣味のアクアリウムはかなりユーチューブ
から情報取ってますし(笑))
で、この便利なユーチューブ(ネット)情報ですが
これまた大半の飼い主さんが「上手くいかなかった」
とおっしゃられます。
上手くいかない理由は様々なのですが、
その理由としてそもそも犬とキャッチボール(コミュニケーション)
がちゃんと出来ていない方が多いように思います。
<解釈が皆同じでない>
やり方をユーチューブで仕入れてきて
試してみる所までは良いのです。
ですが、
“伝わっているのか分からない”
“理解しているように見えない”
このように感じられる飼い主さんがほとんど。
なぜやり方通りに取り組んでいるのに
そのように感じてしまうのか?
その理由としては
『やり方にある対処の一つ一つが定義できていない』
という事が考えられます。
どういうことかと言うと、
「○○のようにして犬を褒めましょう」
「○○の時は犬を叱りましょう」
「○○して犬が落ち着くまで無視しましょう」
例えばこのような解説があったとします。
ある飼い主さんは大きな声で目一杯オーバーに
褒め称えました。
ある飼い主さんは静かな口調で犬をなでました。
ある飼い主さんはオヤツを一かけ与えました。
どれも「褒めましょう」の言葉に対して取った行動です。
人それぞれ “褒める” というワードに対して自分が思う
犬を褒めると感じる褒め方をしたわけです。
でもなぜか上手くいかないのです。
理由はすでにお分かりかもしれませんが
“褒める” とは一体どういうことなのか??
が定義されていないことが問題なのです。
<定義から改めて考えてみる>
では “褒める” ことをまず簡単に定義してみましょう。
犬を褒めることをシンプルにまとめると、
【犬の気持ちが快に感じること・対象の行動が増加すること】
となります。
犬が嬉しいと感じている人のリアクションは
全て “褒める” となります。
また行動が増加・維持されるリアクションも
全て “褒める” となります。
・声をかけて喜ぶ・行動が増加するのであればOK。
・撫でて喜ぶ・行動が増加するならOK。
・オヤツをもらって喜ぶ・行動が増加するならOK。
このようになります。
反対に、
・ビックリして萎縮する・行動が増加しないはNG。
・興奮しすぎて学習どころではない・行動増加しないはNG。
・撫でても無反応・行動が増加しないはNG。
こんな風に褒めることとはどういうことなのか?
が定義できていれば犬の反応を見ながら対応を
変えたり調整したりすることができるのです。
反対に “叱る” とは
【犬の気持ちが不快に感じること・対象の行動が減少すること】
と定義できますね。
叱ってもやめない、行動が変わらない、そんな時は
そのリアクションは “褒める” ことになっている
かもしれません。
<犬の立場で反応を客観的に観る>
自分はちゃんと褒めている!
自分はちゃんと叱っている!
自分はちゃんと無視している!
ときっと考えておられると思います。
色々悩みながら頑張っているのにどうしても
上手くいかない…。
そんな時は、「もしかしたら『つもり』になって
いるだけかもしれない」と一度立ち止まってください。
しつけやトレーニングは相手ありきのものです。
相手に伝わらない努力をいくら重ねても中々前へ
進まないのはある意味当たり前なこと。
きちんと愛犬の反応を見ながら対応を
そこに合わせていく。
これが本当に重要なことなのです。
PS:
“叱る” ことは過去にも触れていますが感情的に
なり際限なくハードになってしまうリスクが
あります。
(声でダメなら、叩け。叩いてダメなら、蹴れ…)
私個人は『犬を叱ってはいけない』という立場を
取っていません。
ただし、あくまでも叱るという目的は、
【その行動の一時停止・行動の減少】
です。
その目的さえ犬に伝われば良いのです。
その場から立ち去ることも、相手をしないことも
行動に変化が見られるならば“叱る”ことと同じなのです。
ですから別に大声で怒鳴らなくても、
叩いたり蹴ったりしなくても、
【行動の一時停止・行動の減少】
ができればそれでいいのです。
このように定義が理解出来ていれば通り一遍の
感情的な方法ではなく、論理的にしつけも
考えていけるはずですよ。
PPS:
とはいっても難しくてウチの犬に何が合っていて
どうすればいいのか分からないよ・・・
という飼い主さん。
安心してください。FeelFunの無料相談空いてますよ。(笑)
どうぞ遠慮なくご相談くださいね!
FeelFun
代表 黒木