今回のテーマは、ちょこちょこ登場しているかもしれませんが、『リーダーシップ』について。
『リーダーシップ』という言葉を使うとあまり良いイメージを持たれない方は多いかもしれません。
常に人間は犬に対して絶対者でありボスである・・・このような印象が強いからではないでしょうか?
では、なぜそのような印象が強いのでしょうか?
①そもそも欧米の方などと比べても私たちはあまりリーダーシップという言葉に馴染みがありません。
②また、過去に言われていたような犬に対してリーダーシップを取ることについて
方法とその解釈に誤りがあった、
というのもあまり良い印象にならない理由の一つでしょう。
高圧的かつ暴力的に支配する、といったイメージになりがちなこのリーダーシップですが最近たまたま読んでいた書籍の文中にあった例えが『リーダーシップについて非常に分かりやすい表現だ』と思ったので紹介してみますね。
その文中での言葉が、
「リードするというのは、行きたい方向に動くというだけの意味ではありません。正しい姿勢をとり、上手にパートナーを支え、適切なシークエンスで動き、動こうとした時にはパートナーの準備が出来ていて、相手を傷つけないようにすること」
・・・実はこれ、『社交ダンス』の話なのです。
文中に登場する社交ダンスの先生の言葉なのですが、的を射ていると思いませんか?
一方的に命令をすることでもダンスを成し遂げることはできるが、そのようなやり方は効率が悪く、
野蛮なやり方だ・・・とも書かれています。
私には社交ダンスの経験は全くありませんが^_^;
犬と関わる上で大切なこととしてかなり重なり合うものを感じました。
さらにポイントとして挙げられていたのが以下の3つ
①知識もつこと
自分がしていることを理解していなければ、パートナーに不当なことをしてしまう。
②前もって準備をすること
行動の前に周到に計画を立てなければならない。ギリギリで決断を下すことで、リードがまずかったり、分かりにくかったりしたときは、パートナーがリードに従う事ができない。
③常に注意をはらうこと
パートナーがどこにいるか、常に分かっていなければならない。時に歩調がずれてしまっても、それがつま先を踏む理由にはならない。優れたリーダーはどんな時でもパートナーの位置を完全に把握している。
正に日常で犬をリードすることやトレーニングに対する心構えとはこういうことです。
そもそも犬と楽しく暮らすために、協調性を育み、信頼関係を築きます。
そのためにリーダーシップが必要なのですから力や恐怖での支配という考え方は全く違うものですね。
一見すると全く別の視点からの話ですが、『リーダーシップ』を理解する上で、何かしらヒントになるのではないでしょうか。
代表 ジョニー
ドッグトレーニング専門施設「フィールファン」代表 ドッグトレーナー。
犬の内面や行動などを理解し心理的な部分からの問題の改善、飼い主さまと愛犬とのあいだに良き信頼関係を築くことに強いこだわりを持つ。
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