こんにちはジョニーです。
このところ寒い日が増えてきました(*_*;
風邪をひかないよう体調管理には気をつけないといけませんね。
さて、今回の本題へ。
タイトル通り、基本なんだけど忘れがちな手順についてのお話。
私が普段飼い主さんに指導する際、
「犬が分かるようにちゃんと教えましょう」、
「行動に責任をもたせましょう」、
こういった言葉を使うことがあります。
『犬に教えましょう』 と 『犬に責任をもたせましょう』
とでは当然ながら全く意味が異なります。
ではその違いとは一体どういうことなのか??
この部分を理解していただけると普段のトレーニングの際にも
役立つと思います。
・・・犬がまだ理解していない、経験したことがない、という意味。
犬自身にとって不慣れな経験、経験の浅い行動
(不慣れな指示、不慣れな環境、不慣れなシチュエーション)
に対しては犬が 『理解できる』 『受け入れられる』 方法で教えましょうね!
ということです。
例) フードを使ってオスワリを教えているとしましょう。
家では何も持たなくても犬に指示すればオスワリができるが、
まだ散歩中の指示は始めたばかりなので気が散ってしまい上手くできない。
この場合は散歩というシチュエーションでのトレーニング回数がまだ少ないため
犬に教える (繰り返し経験させる) 必要があります。
「家では出来るのだから」 といっていきなりルールとして散歩に組み込むには
まだ早いと考えられますね。
この場合は少し簡単にしてでも良いですから経験を積ませる方を優先すべきでしょう。
・・・すでに理解している、経験している、という意味。
犬がすでに何度も経験していて慣れていて、行動として理解している
と飼い主さんから見て自身をもって言えることに対しては
いつもと同じ行動を求めましょうね!
ということです。
例) 先ほどの散歩中のオスワリを例にしますと、
いつもと同じコースのいつもと同じ場所でいつもさせているオスワリをさせようとした際
たまたましなかった・・・というようなケース。
この場合は指示が分からないのではないでしょうから再度犬に指示を出すなどして
いつもと同じ行動を求める必要があります。
この時に上手くできないからといってフードを手に持つなど基準を下げてしまうと
逆効果になります。
やらなければフードが出てくるという経験をさせることになりますから、
今後 『フードを手に持っている時でないと指示に対して反応を示さない』
という可能性が高まります。
ですからこのような場合はきちんと最後までさせることが重要です。
『求めた行動の後に報酬としてフードを与える』といったトレーニングを行っていた場合には
特に意識をしておく必要があります。
フードを手に持って行動をさせる → 行動の直後に手の中のフードを褒めて与える、
というやり方と、
フードを持たずに行動させる → 行動の直後にフードを取り出して褒めて与える、
というやり方では一見して同じようにトレーニングを行っているようでも
実は全く異なるものなのです。
手順としては、
①フードを手に持って行動をさせる → 行動の直後に手の中のフードを褒めて与える
②フードを持たずに行動させる → 行動の直後にフードをポケットなどから取り出して褒めて与える
このようになります。
こういった手順を踏めるようになってから少しずつ犬に責任を求めなくてはなりません。
手にフードを持ってさせればできるのにそうでなければ全然できない・・・という方は
まずこの ① ② の手順をクリアすることから始めてみてはいかがでしょうか。
ということで今回はとっても基本的なお話でしたが、
知っているのと知らないとではトレーニングの進みが大きく変わると思いますよ(^.^)
PS:
学生だった頃、授業で受けた訓練の試験がグダグダだったのを
今でもよ~く覚えています(T_T)
いつもだったら簡単にできることですらプレッシャーでできませんでしたから・・・。
やっぱり場数を踏んで自信をつけることはホント大切ですね。
犬にばかりあれこれ求め過ぎてはないだろうか?
と時には考える時間も作ってあげると良いかもしれませんね(^_-)
犬と良い信頼関係を築くためにも無茶ブリには気をつけましょう!
代表 ジョニー
ドッグトレーニング専門施設「フィールファン」代表 ドッグトレーナー。
犬の内面や行動などを理解し心理的な部分からの問題の改善、飼い主さまと愛犬とのあいだに良き信頼関係を築くことに強いこだわりを持つ。
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