FeelFunの黒木です。
寒さを感じるこの季節ですが、
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
私は寒いのはあまり得意ではありませんが、
この季節の散歩は大好きです。
動くと身体もポカポカして寒さを忘れますし、
キュッと引き締まった冷たい空気が心地いいです。
(もしかして変わり者?(笑))
さて、今回はしつけの話でもよく出てくる
“習慣化”
について。
ここでいう “習慣化” とは
犬に教えた行動がいつも安定してできるようになること
言われなくても自然と行動を起こせるようになること
を指します。
例えば私たちが毎日当たり前に行っていることで言えば
歯磨きや、お風呂、朝顔を洗うとか。
あなたがいつも決まって自然にやっていること、
これが習慣化された行動ですね。
(誰かに言われたり、忘れないためにいつもメモを見たり、
そんなことをしなくてもできますよね?)
ではなぜ犬に求める行動の習慣化が大事なのでしょうか?
その理由は、
『犬に対してあれこれ指示したり、強要したりしなくても
当たり前に飼い主が望む行動を起こせるから』
です。
指示に対して的確に反応することも大切です。
けれども指示されずに状況に応じて自然とふるまえること、
これを犬と人が共に暮らしていくうえで
非常に重要だと私は考えています。
飛びつかないようになって欲しい…
インターホンに吠えないで欲しい…
散歩中引っ張らないで欲しい…
FeelFunでもこういったよくあるお悩みに対して、
相談を受けあれこれ対処しています。
で、日々練習を繰り返し続けることで犬は、
①誘導すれば行動できる
↓↓↓
②指示すれば行動できる
↓↓↓
③指示されなくても行動できる
ざっくりとですがこのように行動の
レベルが上がっていきます。
③の自発行動が出来だすとかなり学習が
進んできたと言えますね。
「ヨシ!あとは習慣化するだけ!」
な・の・で・す・が!!
実はここからの詰めが甘い飼い主さんが
非常に多いのです(*_*;
ある程度できてきたからこれでOKと思って
これまでだったら褒めていたことに対して
スルーしたり、急にご褒美がなくなったり。
習慣化することを目指していたはずが
飼い主さんが習慣にしようとしない。
犬がせっかく行動を理解し、頻度も高くなり
ようやく問題と感じなくなってきたはずなのに
手を緩めてしまいます。
そうするとどうなるか?
また以前の困った習慣が顔を出すのです。
うちの子はできない犬なんだ…
あんなに練習したのにダメだ…
と落ち込んだり、犬のせいにしてしまったり。
でも実際には犬が習慣化できないのではなくて
飼い主の方が習慣化できていないのです。
大事なことなので下に順番をまとめておきますね!
①誘導すれば行動できる(導入)
↓↓↓
②指示すれば行動できる(応用)
↓↓↓
③指示されなくても行動できる(理解度の向上)
↓↓↓
④習慣になるまで環境を変え繰り返し練習し続ける!(根気)
↓↓↓
⑤習慣になる!!(おめでとう!)
皆さんも④~⑤を特に念頭に置いて諦めずに
取り組み続けましょうね!!
PS:
習慣化にはどれくらい時間が必要でしょうか?
習慣化について調べれば色々出てきますよね。
早ければ3週間なんて言いますがこれはあくまでも
ごくごく単純な行動に限ってのこと。
犬のしつけとして、
・場所(どこでも)
・時間(いつでも)
・ハンドラー(誰とでも/主に家族間)
このような、
“様々な条件が変わっても安定して行動できること”
を前提に考えると3週間ではまず無理ですね。
むしろ何年もかかって当たり前です。
あなたの今ある習慣も内容によっては年単位で
出来るようになったものもあるはず。
(特に子供の頃からの習慣ほど何度も何度も
指摘されながら繰り返し続けてきたはずです)
そのことを思い出し愛犬に日々接してあげましょうね!!
FeelFun
黒木敬史
ドッグトレーニング専門施設「フィールファン」代表 ドッグトレーナー。
犬の内面や行動などを理解し心理的な部分からの問題の改善、飼い主さまと愛犬とのあいだに良き信頼関係を築くことに強いこだわりを持つ。
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