こんにちはジョニーです。
前回のブログ『上手くいかない時に問いかける5つの質問・前半』
に引き続き後半をお送りしていきたいと思います。
今回は前回お話ししました、
①ただの情報集めになっていないか?(情報にふりまわされてないか?)
②似て異なるものであると認識しているか?
この2点でしたね。
入手した手法を試してはイマイチと思いやめる。
そしてまた新たな手法を試す・・・
この繰り返しでは『結局無駄なことばかりをしていることになりますよ』
というのが前回のまとめでしたね。
それでは上の2つの質問から、残り3つの質問へと進んでいきたいと思います。
「でも実際に試してみないと効果的かどうか解らないでしょう?」
という声がそろそろ聞こえてくる頃ですね。(笑)
確かにその通りです。
ですから無駄なことをしないために、その方法を取り入れる前に、
どういった条件で、どういった目的の場合に、どういった効果が期待出来そうなのか?
をあらかじめ調べる必要があります。
例えばお酢のスプレーを使用する際、そもそもお酢が好きか嫌いか?を調べる、
こんな当たり前の事すら意外としていないのではないでしょうか。
お酢が大好きだとそれこそ効果が見込めないかもしれませんよね。
さらに吠えるという行動一つとってみても、要求吠え、警戒吠え、遠吠え、老齢による痴呆、
たいくつでの吠え・・・色々あります。
問題の原因と、効果的な対処、その対処は自分に実際とりくめる方法なのかどうか・・・、
をまず考えるクセを身に付けるだけで無駄をなくすことができます。
(御自分で判断できない事はこういったことを一緒に考えてくれる専門家に相談してみるのも一つです)
なにより表面的なテクニックにとらわれてしまって本質を見逃してしまわないことが大切ですね。
またまた登場ですが、再度お酢のスプレーを例に挙げてトレーニングとして考えてみましょう。
これは吠えている時にお酢の入ったスプレーを噴射すると吠えが止むという理由で、このブログをお読みの方の中にも使った経験がある!という方がおられるかもしれません。
(香りや吠える際の呼吸時にあるお酢の刺激が不快なため)
どんな方法に関しても言えることかもしれませんが、
「スプレーをした時しか静かにならない・・・」
「スプレー容器を見せて叱ると止まるが見せないとまた吠える・・・」
こういった感想は良く見聞きします。
そもそも方法が間違っている(合っていない)ケースは仕方がないとしても、
『効果があるにもかかわらずコツコツ積み上げられていないせいで解決に至らない』
というケースが実は非常に多い様に思います。
例えばお酢スプレーを使ったトレーニング手順を考えてみると、
①インターホン→吠える→スプレーを吹き付ける→吠えやむ(効果の確認)
②インターホン→吠える→スプレーを吹き付ける→「ストップ」「スワレ」「マテ」などの指示→吠えやむ→褒める
③インターホン→吠える→「ストップ」「スワレ」「マテ」などの指示→吠えやむ→褒める
④インターホン→「ストップ」「スワレ」「マテ」などの指示→吠えない→褒める
⑤インターホン→吠えない→褒める
この手順例を見ると最後はきちんと吠えない所までもっていけていますよね。
※あくまでもこの手順は一例ですからこれをまんまマネする必要はありませんが
『トレーニング手順の一つの考え方』として参考までに載せてみました。
さて、ここで考えないといけないのは『大抵の人は①番の段階で終わっている』という事実があることです。
①の効果の確認をやって上記の⑤になることを期待しているのでしょうけれど
それはあまりにも『大ざっぱ過ぎる』ということです。
(中にはものすごく効いて少ない回数と手順で結果が出る場合があるかもしれませんけどね)
それで効き目がないと諦めてしまい次の方法を探す・・・。
これではいつまで経っても結果を得られません。
効果がある程度認められるのであれば、
ゴールまでの道のりを考えコツコツ取り組み続けるべきなのです。
コツコツに勝るものはありません。
これもまた『無駄なことをしない』ことなのです。
ね?どんな方法も効果がありそうならば次は手順を決めてコツコツやり続けることが
とっても大切なのです。
当然ながら①の段階で効果が認められなければ使用する意味はありませんので
先へは進めません。
その時は別のアプローチを考えなければなりませんね。
※ちなみに僕はお酢のスプレーを使った事も、使おうと思った事もありませんのでトレーニングの手順はイメージです。(実際にこれで直せるケースもあると思いますけど推奨している訳ではありません)
また、再三例として挙げています<お酢スプレー>ですが決してそれを非難している訳でもなんでもありませんのでどうぞ悪しからず。^_^;
さて、まとめになりますが、
あれこれ中途半端に手を出さないではっきりと「これをやる!」
と決めること。
効果が見られるツールを手に入れたなら、それを使ってどの手順で進めて行くかを考える。
ここまで出来たならあとは手順に沿ってコツコツやるだけです。
はい、無駄がないですね!!
さらにトレーニングを飼い主さん自身で客観的に評価して、
手順やツールの見直しを入れるとさらに効果的ですよ!
ということで今回のブログのポイントを整理すると、
①情報に振り回されないようにすること。
②全く同じ問題はこの世に存在しないという意識を持つこと。
③原因をきちんと理解すること。(しっかり調べてやみくもにあれやこれやと手を出さない)
④すぐに結果を求めないこと。(コツコツやらなければ結果は出ません)
⑤やる事をきちんと明確にし集中して行うこと。
いかがでしたでしょうか。
こんな僕でもマメに細やかなことをやってそうに見える本質は、
『やることをはっきり決めて、無駄のないように努めているから』
なのです。
別段凄いことをやっているのでは全くないのです。
今回挙げてみた『無駄なこと』にお金や時間をかけてしまっているかも!?と思った飼い主さんは、ちょっと立ち止まって見直してみましょう!
もちろんですが情報収集をすることがいけないのではありません。(情報自体が悪ではありませんから)
それら情報に振り回されず、整理してトレーニングを行うことが大切なのです。
頭が混乱してぐちゃぐちゃになってしまった飼い主さんはFeel Funへどうぞご相談にお越しください。
問題の整理と、何をすべきかを明確にいたしますので。
PS
これって仕事のやり方そのものにも当てはまりますね。自分自身への戒めとして好きなことばかりをダラダラとやってしまわないように僕もこの記事をたまには見直すとします(笑)
代表 ジョニー
ドッグトレーニング専門施設「フィールファン」代表 ドッグトレーナー。
犬の内面や行動などを理解し心理的な部分からの問題の改善、飼い主さまと愛犬とのあいだに良き信頼関係を築くことに強いこだわりを持つ。
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