こんにちはFeel Funのジョニーです。
花粉?黄砂?PM2.5?
鼻がムズムズ、くしゃみが時折・・・
年々軽くはなってきていますがこの季節はやっぱり苦手です(*_*;
さて、気が付けばそれなりに長く犬のしつけに携わる仕事をしていますが、
いまだに [100点] にこだわってしまうことがあります。
「えっ!?なにを言うてるの?プロなんやからそんなん当り前でしょ??」
とおっしゃる声が今にも聞こえてきそうですね。(笑)
ええと、もう少しわかりやすくその意味を解説をしますと、
【私にとっての100点を飼い主さんにも求めてしまうことがある】
ということです。
私が普段行っている仕事は、
「あんなことやこんなことで困っています・・・」
という飼い主さんの問題に対して解決策を見出し、
トレーニングのプラン提案やアドバイス、
それにともなう様々な技術指導を行うことです。
そして実際に飼い主さんを指導するのですが、
トレーニングの手順や目標とするゴールの設定などを決めていく際に
ふと気がつくとつい、自分の基準になってしまっていることがあります。
なぜそれがいけないのかと言いますと、
『私にとっての100点は飼い主さんにとっての100点ではないから』
別にそんなことまで求めてないってことです。
私も含め職人タイプの感覚がある人は 『こだわり』 を強く持つ傾向があります。
その 『こだわり』 は本当に相手のためか?と考えると意外とそうでもありません。
その人の自己満足に過ぎないなんてことは決して珍しくないのです。
もしそこに気が付かないで私にとっての100点を飼い主さんにガンガン求めてしまうと
当然ながら中々うまくできない。
結果的に成果が上がりにくくなることで飼い主さんのモチベーションも下がり
これまでできていたことにまで悪影響が・・・なんてことにも。
だからこそお互いに共通点や妥協点を見つけつつ、
折り合いをつけながら指導に当たる必要があるのです。
さて、今回なぜこのような話をしたかと言いますと
『飼い主さんの犬のしつけに対する考え方』
に関しても [100点の罠] にはまることがあると思うからです。
いくらステップアップしながらトレーニングを進めるにしても、
犬に対しての要求があまりにも大きすぎると現実的に不可能となってしまいます。
また仮に別の誰かであれば実現可能なことであっても
ハンドリングする人間の技量によっては実現不可能になります。
このように考えると、
“犬の限界値と飼い主の限界値”
を知り
“互いにとってのベストを模索する”
ことの方がより現実的でお互いにストレスが少なく進めていけるはずです。
[100点の罠] にはまらないためにも、
人と犬とのバランスを見直してみる機会も時には作ってみてはいかがでしょうか?
PS:
向上心を持つことはとても大切なことでそれ自体を否定している訳ではありません。
むしろ向上心があるからこそ現在の限界値を越えることができるとも言えます。
ですが “飼い主にとっての100点” は “愛犬にとっての100点を大幅に越えている”
かもしれません。
また逆に、 “飼い主が理想とする100点” は “飼い主の能力を大幅に越えたもの”
なのかもしれません。
『感情と事実は切り離して考えること』 という私の好きな言葉がありますが、
客観的に見た場合、 “飼い主さんの思い(感情)と現実(事実)が一致していない”
ことがよくあります。
先日、犬がからむ悲しい事故が起こりましたがこれもある意味
“飼い主さん側の感情と犬側の現実”
を見誤った結果かもしれませんね。
犬と暮らす以上は感情的な部分とは切り離して、
自分と犬とを客観的に見ることを忘れないように・・・
そう思う今日この頃です。
代表 ジョニー
ドッグトレーニング専門施設「フィールファン」代表 ドッグトレーナー。
犬の内面や行動などを理解し心理的な部分からの問題の改善、飼い主さまと愛犬とのあいだに良き信頼関係を築くことに強いこだわりを持つ。
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