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タグ別アーカイブ: ボディコントロール

ガンガンいこうぜ!の落とし穴

こんにちはジョニーです。

 

 

愛犬に対して、

「家だと簡単にできるのに外へ行くとできない…」

「オヤツが手の中にある時以外できない…」

「気になる○○を見つけると全くなにもできない…」

このように思ったことって誰にでもありますよね。

 

こまごましたミスは気をつけていても起きるもの。

ですからそれ自体は飼い主と愛犬との間で “教訓” にすればOKです。

 

そして、教えたいことの習得速度も個体差があります。

周りの誰かと比べたりせず、昨日の出来よりも今日の出来という意識で

愛犬が理解できるまで繰り返し教えればよいのです。

 

 

と…ここまではトレーニングに熱心に取り組まれている大抵の

飼い主さんは理解していることだと思います。

 

 

しかしそういう意識を持って真面目に取り組んでいるのに

中々前に進まない・・・なんてことは結構あります。

 

 

その原因の一つに、

『ステップアップの手順を考えられていない』

ということあります。

 

 

もう少し具体的にすると、

“結果を急ぎ過ぎてしまって手順を省き過ぎている”

となります。

 

 

例えばこんなケースで想像してみましょうか。

家で [オスワリ] と [オスワリマテ] を教えたとしましょう。

散歩へ行くといつも追いかけたがる鳥を見つけた時にも

実際に使ってみようと考えます。

 

いざ、「オスワリ、マテ。」と指示を出してみるものの愛犬は全く反応しません。

結局何もできず外ではいつもと同じ反応ののまま・・・

 

普段ならできることも実践でうまく使えない。

こんな経験って誰にでもあると思います。

 

上記の例が上手くいかなかった理由はいくつか考えられますが、

ステップアップが早すぎるということが分かるかと思います。

 

では、

“普段だったら出来ることを違う環境でもできるようにする”

にはどうすれば良いでしょうか?

 

先ほどの例をもとに簡単にポイントを説明しましょう。

 

 

 

 

<STEP1:家の中で気を取られる状況を作り練習をする>

まずは家の中で愛犬が何かに気を取られてしまうような状況で

コントロールする練習をしましょう。

平常時には簡単にできることも状況が変わると難しくなるはずです。

 

おもちゃ、おやつ、食器、来客時の飛びつき・・・

色々と思い出してみましょう。

 

 

 

<STEP2:家の前や庭などで1と同じ練習をする>

※家でおやつを手に持って練習していたなら

同じ条件で少しだけ環境を変えて練習してみましょう。

 

家の中にはなかった刺激が少し加わるだけでも

愛犬にとってはチャレンジレベルが上がります。

 

体感温度、周囲の臭い、様々な音、目に映るもの・・・

近しい場所だとしても家とは異なる環境だということを忘れてはいけません。

 

 

 

<STEP3:散歩中特に気にしなさそうな状況で指示を出す>

もし仮に【散歩中に鳥を追いかける行動をなくすこと】をゴールにするならば

まずは鳥がいない時に確実にできるように教える必要があります。

 

信号待ち、人や自転車などとのすれ違い・・・こういった状況を

利用してトレーニングを行いましょう。

 

※STEP1と同様、おやつを手に持つなど同じ条件・やり方で行わなければなりません。

 

 

 

<STEP4:少し気になる状況で指示を出す>

では次はさっそく鳥に・・・は進みません。(笑)

もう少し気になる状況で練習するべきです。

 

“鳥ほどは気にならないが散歩中よく気にするもの”

は他にあるはずです。

 

まずはその状況を利用してトレーニングを行います。

どういう時にどんな反応をするでしょうか。

じっくりと考えてみましょう。

 

※STEP1と同様、おやつを手に持つなど同じ条件・やり方で行わなければなりません。

 

 

 

<STEP5:距離を調整して指示を出す>

実際に鳥がいる環境でトレーニングを行います。

とはいえ最も反応が強く出るほど近距離で行うべきではありません。

 

強い反応が出ない距離感で練習を繰り返しましょう。

 

トレーニングを行うのですから成功させて

飼い主が望む行動を学習させる必要があります。

 

失敗しかしないのであればトレーニングとは言いません。

大切なことなので忘れないでくださいね。

 

※STEP1と同様、おやつを手に持つなど同じ条件・やり方で行わなければなりません。

 

 

 

<STEP6:目標の距離へ近づけていく>

少しずつ鳥との距離を近づけていきます。

成功を繰り返すことができる距離感で少しずつです。

 

トレーニングにかける時間はダラダラと長くするべきではありません。

数回成功を繰り返せればいったん終了にしましょう。

 

これを毎日繰り返していくのです。

 

※STEP1と同様、おやつを手に持つなど同じ条件・やり方で行わなければなりません。

 

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。

 

トレーニングのスキルも重要ですが、そもそも手順を

あらかじめ考えておかなければ目標へと中々進まない

ということをご理解いただけましたね。

 

 

ちなみにお話ししたステップはおやつはずっと手に持つ条件で行いました。

実はここもとても重要です。

 

 

 

『おやつを持って指示に反応する基準』

『おやつを持たないで指示に反応する基準』

は全く別のトレーニングだということです。

 

『おやつを持たないで指示に反応するレベル』

を目標にするのであれば、

『おやつを持たないで指示に反応するトレーニング』

を新たに行わなければならないのです。

 

 

こう考えてみると知らず知らずのうちに段飛ばしで

愛犬に要求している場面に気がつけるはずです。

 

 

そこに気がつけられればもっと効率的に、そしてお互いに無理なく

トレーニングを進めていけるはずですよ(^^)

 

 

 

 

 

 

PS:

とはいえ急な反応でステップバイステップで進めずらい問題もあるでしょう。

そんな時はトレーニングに使用するツール(犬具やご褒美の種類など)を見直し、

トレーニングのステップを改めて考え直す必要があります。

A案でダメなら、B案で・・・という具合にです。

 

ちなみに最初から100%正しいやり方なんて見つかるわけがありませんから

上手くいかなくてもご安心を!(笑)

 

そもそも1頭1頭個性が違いますから。

全ての犬と飼い主に当てはまる100%の答えなんて存在しないしあり得ないのです。

(もし、そんなことを言っている人がいたら眉唾だと思っておいて間違いありませんよ)

 

だから上手くいかなくても当たり前!

このやり方では上手くいかない、という答えが得られただけだと考えましょうね。

 

 

トレーニングは答えがはじめから決まっている学校の試験のようなものではありません。

 

『トライアンドエラーを繰り替えして、だんだんと飼い主が求める答えに

変化させていくもの(近づけていくもの)』

 

こう考えることが大切ですよ(^^)

 

 

PPS:

とはいっても自分だけで考えるのは難しい・・・という飼い主さんは

いつでもFeel Funへご相談くださいね!

 

 

 

代表 ジョニー

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