さっそくですが皆さんはご自分の愛犬の体を自由に触ったり、動かしたりできますか?
私の周りには人間でいう中高年となり病気やケガなどの治療をしている子達が沢山います。
それぞれ少しでも改善するために飼い主さんは必死に努力されています。
そこで感じるのが、その改善速度や結果をより良いものにするためには獣医師さんの力だけではダメで、飼い主さんの力がかなり重要だという事です。
(むしろ飼い主さんの力の方がよほど重要だと思います)
いくら腕の良い先生に手術をしてもらっても、術後のケアが適切に出来なければ良い結果に繋がりません。
例えば後足になんらかの問題があり手術をすることになったとしましょう。
問題の箇所の外科的処置は飼い主さんには当然出来ませんから獣医師にお願いします。
そしてその後は傷の回復で終わり・・・・・・ではありません。
その後は『体の機能の回復』が必要なのです。
上手な先生に手術をして貰ったのにも関わらず、それで全てが解決すると勘違いしていると結局その後の日常生活に支障が残ったままになります。
これは先ほど言った機能の回復をしなかったためです。
人間でも全く同じですね。
なんらかの一時的に機能を失うような手術を行った後はかならずリハビリが待っています。
体の関節は動かさなければ可動域が狭まります。(動かせる範囲が狭くなったり、動かなくなったりすること)
また筋肉は使わなければ衰え収縮してしまいます。(3~5週間のケージ管理で50%減少すると言われる)
人間の場合は、以前の生活に戻したいという意志と希望がありますから自力で元に戻す努力ができます。
では犬の場合はどうでしょうか?
犬は『努力すれば以前のように走り回れるんだ!』とは残念ながら考えられません。
犬にとっては不自由な体も生活も含めて現状が全てな訳です。
ここまでくればもうとっくにお分かりだと思いますが、飼い主さんが自分でその後のリハビリを根気よくしてやる必要があるのです。
関節の曲げ伸ばしや制限運動などを獣医師の指導のもと行わなければなりません。
かなり前フリが長くなりましたが、ここで考えなければいけないのは『当り前にそういったことが自分の犬に対して出来るのか?』です。
Feel Funでは仔犬のパピークラスから色々な触り方の練習や、拘束(リードや抱っこなど)されることに慣らす練習を行います。
これは犬にだけ求めることではなく、飼い主さんにこそ求めることだと私は考えています。
飼い主さんが扱い方を知らなければ、いざという時に上手くできるはずがありません。
嫌がって怒る、咬む、といった体を扱われることに対してのしつけをなされていない犬は非常に損をします。
また触り方を知らない飼い主さんも上手くできず辛い思いをされると思います。
<犬が緊張しているとき飼い主さんが体を触ろうとしたら唸った。>
<何かに夢中になっている時抱き上げようとしたら咬んだ。> など、例をあげればたくさんあります。
これは人間に触られるという行為に対して信頼関係が築けていなことが原因だと言えます。
結果、生活の質が下がり人と犬の双方が多くの耐えがたいストレスを抱えることになります。
もちろん、誰にでも好きなように触られなさい。とは言いません。
突然見知らぬ人に触られて嬉しいと感じるという性格は、よほど日常的に見知らぬ人に触られる経験をしていなければ基本的に難しいと思います。
(もちろん、誰に触られる事も拒まない気質の犬もいますが一般的に見た場合)
ですからあくまでも最低限、飼い主さんに対してだけは嫌がらないで扱われるように教えるということを幼少期から取り組んで頂きたいと思うのです。
しつけは犬に自由と幸せを与えるためのものです。
触ることができない 散歩ができない 目を離すと何をするか分からない・・・こんな状態では一日中ハウスに入れっぱなしで飼うようになってしまいます。
結果お互いに楽しい時間を過ごせませんよね?
今は別に困っていないからという理由で仔犬の時にサボると後でツケが回ってきます。
前の犬はそんなことしなくても良かった・・・本当によく聞く言葉です。
しかし今飼われている犬は前の犬ではありません。
前の犬は偶然にも気質が良く、飼い主さんにとってたまたま都合の良い犬だった、というだけの話だけなのです。
(決してこれまで飼われた犬達を悪く言っているのではありません。今飼われている犬を過去の犬達と比べて否定してやって欲しくないだけなのです)
ですからそんな偶然に頼り全てを犬のせいにしないで、飼い主さんが積極的に扱えるように取り組んでいきましょう!
「しつけ」の第一歩、【体を自由に扱えること】
代表ジョニー
ご相談に来られる飼い主さんによく言われるワードのひとつに、 「6ヶ月くらいから躾を始めないとイケナイと何かで読んだ。(人に聞いた)ので、躾を始めたい。」 というものがあります。 たしかに、犬関連の本やインターネットでそのような記述があることは、しばしば・・・ 何故、そのように言われているかと私なりに考えてみました。 犬が仔犬から成犬へのステップを上っていく過程で様々な感情・行動の変化があります。 …
ú続きを読む
こんにちは、久しぶりの登場ジョニーです。 あっ!上の写真は私ではなくタイタン君です(笑) タイトルの通り、犬と穏やかに暮らすためには何が必要なのでしょうか? どのように考えれば上手くいくのでしょうか? そのためにはまず人間側のニーズ、犬側のニーズと双方を考える必要があります。 私個人の意見としては、やはりまずは犬側のニーズを満たす必要があると思います。 …
ú続きを読む
毎週日曜日、パピークラスの全カリキュラムを修了された飼主様と愛犬に向けたプライベートLessonを行っております。 パピークラス終了後も【しつけ】は継続して行う必要があります。パピークラスとは仔犬にとって必要な【しつけ】の方法と知識を学び、飼い主様自身でしつけを実践して頂くためのクラスです。ただなんとなく決められたカリキュラムを全て受講すれば飼いやすい犬になるという訳ではありません。 【しつけ】を…
ú続きを読む
今日はタイトルのようにパピークラスについてお話しようかと思います。 の、前に・・・パピークラスって?!というところから。 FeelFunのパピークラスではワクチン接種を2回以上終えている仔犬から満5ヶ月齢までの仔犬を対象としたクラスをパピークラスとしています。 このクラスで行う内容は 仔犬の時期に備えさせておきたい様々なことへの社会化をベースに 飼主さんが今後、愛犬と暮らしていくにあたって困らない…
ú続きを読む
先週のイベントを無事に終え、くつろぎすぎなんじゃ~ないの??ってぐらい ご無沙汰しておりました( ..)φ ですが、コタツの中でまるまってたわけではございません。 日中はいつもワン達に囲まれております。 きょうは日中行っているデイケア保育についてのご紹介です。 FeelFunでお預かりしているワン達、様々な犬種がおります。 ダックスフント・チワワ・プードル・ポメラニアン・MIX犬・甲斐犬・ボーダー…
ú続きを読む
先日のしつけ教室での一幕。 近くのショッピングモールにてテーブルマナーの練習。 ただ単にしゃべっている訳ではありませんよ。(笑) れっきとした練習です。 ラブラドールのコタロウくん一家。 まだまだ始まったばかりですがお父さん頑張ってます! そして紀州犬のユズちゃん。 ときおり出る要求吠えがなければGOOD!(笑) こうやって普段から機会を作って練習しておく…
ú続きを読む
ここ最近あまりのハードスケジュールでブログの更新が途絶えておりました(-_-;) いつもチェックされてる皆々様どーかお許しを(T_T) それでは早速、こちらが昨日の様子。 当たり前ですがケンカをしているのではありませんよ。 あくまでも遊びです。 柴犬のコムギちゃんは事故に巻き込まれないよう様子を見守っています。 MIX犬のユキちゃん(中型)と一時預かりで来…
ú続きを読む