犬の性格を知る・・・だけじゃダメ

台風の影響でスゴイ強風です。

スタッフakikoさんは強風に顔をしかめながら散歩へ行っておりました(*_*;

えーと、最近とっても忙しくてすっかりさぼり気味のブログ。
今日はちょっぴり真面目な話です。

つい先日、話の中でこんな言葉を口にしたのですが、『トレーナーという仕事は結局犬を相手にする仕事というよりもオーナーさんを相手にする仕事です』というこの一言。

当然犬を飼っているのは人間ですし、あらゆる最終的な決定権は犬ではなく人間にありますからそりゃそうでしょ、と思われるかもしれません。
犬は自分で勝手に外へも行けなければ、自分で食事も得られませんし、病院やはたまた我々のような人間が家に来てあれこれルールを変える事など到底自分の意思では決められませんから。

特に家で天下を握っている犬にとって私は天敵でしょうしね。(笑)

しかし、私がそう言ったのはそこの部分だけの意味で言った言葉ではなく、オーナーをトレーニングしなければ中々良い結果が得られないという意味です。

もちろんこの事はうちのコンセプトとして、デカデカと前面に出しておりますが・・・
そこで大切なのが『犬の性格を知ること』のみではなく、さらに『オーナーさんの性格を知ること』これがとても重要なことなのです。

犬の性格や問題に関して指導を行うために、トレーナーがきっちりと認識することはもちろん重要なのですが、これだけで解決の糸口を見つけようとしても、実際に犬を扱うことになるオーナーさんの性格を除外しては問題の解決はうまく図れないのです。

例えば、「押しの強いパワフルで活発な性格の大型犬に対して、繊細でか細く気弱な性格のオーナーさん」という組み合わせと、「同じタイプの犬に対して、力と自信のある堂々としたオーナーさん」という組み合わせとなると、当然ながらトレーニングとして求められることがそれぞれのケースで変わってきます。

このようなこちらから見てミスマッチだと感じることは決して珍しい事ではありません。

もちろんミスマッチだからといって、今現在困っていることには変わりはありませんからそういったオーナーさんを突き放す訳ではありません。

しかし、似かよったケースであったとしても、こちらがオーナーさんに求められる内容は必ずしも同じようにはいかないという事です。

オーナーさんの性格を知るというのは、会話というコミュニケーションと犬に対する接し方でこちらも判断していきます。

見た目には穏やかそうな方でも実はかなり怒りっぽい性格だったり、強そうな風貌であっても実はとっても優しい性格だったりと、これは実際にお会いしてみないと分からない部分でもあります。

様々な方にこちらの求めていることの理解を得ようと思うと、その方の性格や価値観、はたまた趣味や職業など色々な情報をもとに、理解が得られやすいであろう説明が必要となります。

ここでの説明に納得が得られないようであれば仮にどんなに早く結果が出る効果的なトレーニングであったとしても残念ながらそれ以上進めていくことが出来ません。

だから、犬を相手にするよりも人を相手にする仕事と思うわけなのです。

私がこれからもずっと磨き続けていかなくてはならないことは、『犬をコントロールする為の技術や知識』+『人間力』です。

まさに精進あるのみです・・・。<(_ _)>

そして・・・
これから犬を飼いたいとお考えの方は是非≪ミスマッチ≫についても考えてみて下さいね。

大型犬は絶対に力が必要です。
小型犬散歩絶対必要です。
犬種によっても特性は様々です。

何となく見た目やイメージで飼ってしまわない様に、事前に良く調べてじっくりと考えてから是非飼って下さい。

ご自身の性格を理解し、それに合った犬を見つけること。

そして 仔犬のうちからしつけましょう。

犬は流行り誰かにせがまれて飼うようなものではありません。

また、欲しい犬が自分に合った飼いやすい犬とも限りません。

散歩へ行きたくない人は猫の方が向いています。

こういったことを心のどこかに留めておいて頂ければ幸いです・・・。